友達以上恋人未満という言葉を考えた奴は天才だと思う...だけど...

●友達以上○恋人未満

まるで数直線を思わせるこの言葉は、未来を線形(一次関数)で予測する一般的な人間の感覚に合っていて非常に分かりやすい。この言葉は天才によって切り取られた世界の一側面なのだろうと私は思う。シンプルで直観的で素晴らしい。

ただ、この世は非線形なのであって、線形近似(シンプル)が正しいのは極めて限定的な領域だろう....と、理系的に思うところがあってこの記事を書いている。

そもそも、「友達」と「恋人」あるいは「婚約者」といった称号は、同じ直線上(次元)に存在しているんだろうか.....私は別次元の話なんじゃないかと思うのだ。

友達というベクトルをどこまで伸ばしても、それは友達ではないか。

私のイメージでは「友達」や「恋人」や「既婚者」あるいは「愛人」というのは、それぞれシャボン玉のようなイメージである。三次元空間に浮遊する「ベン図」のイメージだ。それぞれが占める範囲は違っていて、時に重なっていても良い。本来はそういうモノなんじゃないか。(性別すら曖昧なのかもしれない)

ただ、そのシャボン玉を強制的に空間的に団子状に並べて串刺しにした方が分かりやすい(ある程度まで社会的に繁栄しやすい)と気付いた人がいて、その串刺しの串(友達→恋人→婚約者)に沿って関係性を築く事を我々は選択したんじゃないか。

2020年現在、そろそろこの串団子の串を外して、シャボン玉のように団子は空間に自由に舞っていて良いと思うのだが....どうだろうか。